測量士補試験攻略

【令和4年度版】測量士補試験に関する情報まとめ(日程・勉強方法)

あさひ

この記事は現役の測量士が書いています。令和4年度の測量士補試験受験委に向けた有益な情報をまとめているので参考にしてください。

令和3年度の測量士補試験が終わり、国土地理院から令和4年度の測量士補試験の情報が掲載されました。

本記事では令和4年度の測量士補試験を受けるあなたに参考になるように測量士補試験に関する

  • 受験資格、日程、会場などの概要
  • 勉強方法について(独学か講座を受講するか)

などについてまとめていきます。

基本的には国土地理院HPの掲載内容をベースとしてそこに補助的な追記をしている内容となります。

単純に情報のみを知りたい場合は国土地理院のHPをご覧になってください。
国土地理院のHP→令和4年測量士・測量士補試験について(受験案内)

ただ、初めて受ける方にとっては国土地理院のHPの情報のみでは不十分であったりイメージしづらいことも多いです。

その結果くじけそうになる方もいます。

そうなってしまう人を1人でも減らすために本記事を作成いたしました。

  • 令和4年度に初めて測量士補試験を受ける方
  • 今年こそ絶対に受かってやる!とリベンジに燃えている方

どちらの方にとっても参考になる記事となっておりますのでぜひ最後まで読んでください!

令和4年度 測量士補試験の概要

国土地理院のHPを参考に測量士補試験の情報をまとめていきます。

受験資格

年令、性別、学歴、実務経験等に関係なく受験可能です。

2021年に沖縄県立美来工科高校土木工学科の生徒2名(16歳、18歳)が合格したとネットニュースにも出ていますので最低でも高校生の合格実績までは確認できます。

年齢制限はないので中学生以下でも受験は可能だとは思いますが、勉強内容の理解には三角関数が必須のため高校生レベルの数学知識が必要です。

試験方法

マークシート形式の筆記試験です。問題用紙にある5つの選択肢の中から1つを選択し解答用紙にあるマークを塗りつぶします。

解答用紙への記入は必ず鉛筆又はシャープペンシル(HB 又はB)を用いて濃く書くよう指定あり。

※ボールペン・インキ・色鉛筆などを使用した場合は無効です。

国土地理院のHPにある測量士・測量士補試験の試験問題及び解答例を確認すればイメージしやすいです。

試験日時

試験日:令和4年5月15日(日

時間: 午後1時30分から午後4時30分まで
(試験室への入室は試験開始1時間前から。試験開始30分前までに試験室へ入室が必要)

受験地

各地方の受験地は次の通りです。

北海道
東北:宮城、秋田
関東:東京
北陸:新潟、富山
中部:愛知
近畿:大阪
中国:島根、広島
四国:香川
九州:福岡、鹿児島
沖縄

※会場確保の都合上、やむを得ず近隣府県に受験地を変更又は追加する場合あり
※受験実施会場の詳細については4月中旬に送付する受験票およびホームページで参照できます

参考までに令和3年度の試験会場一覧をまとめておりますので確認してみてください。
令和3年度測量士補試験会場一覧

試験科目

測量士補試験の試験科目は以下の8つです。

※科目名をクリックしていただくと科目内容を詳しく解説した記事を確認できます。

試験手数料

2,850円を収入印紙て支払います。

収入印紙は基本的に郵便局で購入が可能です。

窓口で収入印紙を2,850円分購入したいことを伝えれば切手のようなものを出してくれます。
(下の画像参照)

基本的に現金のみの支払いとなりますので注意しましょう!

コンビニなどで売っている場合もありますが、目当ての金額分を置いていない場合も多いです。

最初から郵便局を訪れたほうがスムーズにいきます。

受験の手続きでは63円分の切手が必要なので、もしも持っていなければ収入印紙と一緒に買ってしまうと効率的です!

少しでもコストを抑えるには?

収入印紙や切手はとある場所で安く仕入れることができます…その場所とは金券ショップです!

少しでもコストを抑えたい方は、一度金券ショップを確認してみるのもアリかもしれません。

収入印紙は金額分さえ貼ってあれば多少枚数が増えても問題ありませんよ!

受験手続き

受験をするために必要な書類は次の通りです。

  • 受験願書×1部
  • 試験手数料(収入印紙で2,850円分)
  • 写真(縦4.5cm×横3.5cm、本人のみ、正面向き、無帽、背景なし)×1枚(パスポートやマイナンバーカードの写真と同じサイズ)
  • 切手(63円分)
  • 申し込み用封筒

受験願書受付期間は令和4年1月5日(水)~1月28日(金)の間。

※1月28日消印有効=1月28日までに郵便局に配送を申しつけていれば大丈夫です。
(後納郵便、別納郵便の場合は1月28日必着)

後納郵便、別納郵便が何か知らない方はコチラを参考にしてください→料金後納郵便と料金別納郵便の違いについて

もしも郵送した書類がきちんと届いているか気になっちゃうアナタは、郵便の状態が確認可能な簡易書留で郵便局から出しましょう。

基本的には何かあったときに対処できるように早めに出しておくのが良いと思います!その方がアナタの受験に対する気持ちが揺らぐこともなくなりますしね。

受験願書の受付場所は次の通りです。

〒305-0811
茨城県つくば市北郷1番
国土地理院 総務部 総務課 試験登録係

送り間違いには注意しましょう!

受験願書用紙の交付は次の3団体で交付していただけます。

※各団体の拠点一覧でその団体の本部と地方部の所在などが見れます。

交付してもらう方法は2つ。

  • 上記3団体のいずれかの窓口へ直接行ってもらう
  • 国土地理院もしくは日本測量協会の本部か支所へ郵送による請求をする

のいずれかになります。

注意しなければいけないのは郵送による請求の場合は「各都道府県の土木関係部局」への申し入れができないということ。

郵送の請求をする場合は、必ず「国土地理院」か「日本測量協会」のどちらかにしてください。

受験願書用紙を郵送で請求するには?

受験願書用紙を郵送で請求する場合、以下のものを用意します。

  • 角形2号封筒×2枚(請求用1枚、返信用1枚)
  • 請求用封筒に貼る切手(郵送する状態の請求用封筒の重さによって価格は変わります)
  • 返信用封筒に貼る切手(受験願書用紙の請求部数によって価格は変わります)

角形2号の封筒はいわゆるA4サイズの用紙が折らずに入る大きさ(240×332mm)の封筒です。

イメージが沸かない方は下記リンクから確認してみてください。

ここからは返信用封筒についてです。

わかっているかもしれませんが、返信用封筒は受験願書用紙を請求した団体から用紙を送ってもらう際に団体に使用してもらう封筒です。

この封筒には測量士補試験を受けるアナタの郵便番号と住所と名前を書きます。
(会社で複数の受験願書用紙を請求する場合は会社の住所と名前です)

そして請求部数分の切手を左上に貼りましょう。

切手の金額は請求部数によって以下のように変わります。

部数価格
1部140円
2部210円
3~4部250円
5~8部390円
9~17部580円

※18部以上の請求の場合は国土地理院総務部総務課試験登録係まで問い合わせが必要
問い合わせ先TEL:029-864-8214もしくは029-864-8248

例えばアナタが「A県B市C町1-1に住む田中太郎さん」で受験願書用紙を2部請求するとしたら次の画像のような書き方です。
(郵便番号は省略。実際は書いてください。)

測量士補試験願書請求の返信用封筒の例

続いて請求用封筒について説明します。

請求用封筒は、受験願書用紙を郵送してもらうために以下の2団体のいずれかに宛ててアナタが送る封筒です。

  • 国土地理院本院及び各地方測量部、沖縄支所
  • (公社)日本測量協会本部及び各支部

封筒には①上記どちらかの住所と②その団体名および③請求部数を記載します。

ここで注意したいのは③の請求部数は朱(赤)で書くことです。

また、請求先はアナタが住んでいる地域になるべく近い場所が良いでしょう。

例えばアナタが兵庫県に在住している場合は「国土地理院近畿地方測量部」もしくは「日本測量協会関西支部」が請求先に良さそうです。

上記の例で「請求部数が2部」と仮定して「国土地理院近畿地方測量部」宛てに「兵庫県A市B町1番1号に在住の田中太郎さん」が請求用封筒を書いてみると、次のようになります。
(郵便番号は省略。実際は書いてください。)

請求用封筒の例

あとはこの請求用封筒の中に「切手を貼り住所・宛名を書いた返信用封筒」を入れて郵送するだけです。

もしも切手の料金に不安がある場合は直接郵便局の窓口に持って行って郵送の料金を払っても問題ありません。

電卓の使用について

測量士補試験は電卓の使用ができません。

電卓が使用できるのは測量士試験からです。

合格発表

合格発表日は令和4年7月5日(火)午前9時からです。

合否については以下の方法で確認することが可能です。

  • 国土地理院、国土地理院各地方測量部及び国土地理院沖縄支所での氏名および受験番号の掲示
  • 郵送による試験結果(合否)の通知(不合格者には成績も提示)
  • 国土地理院のHPでの合格者の受験番号の掲示

試験問題の形式

形式:択一式

出題数:28問

どんな問題形式か気になる方は国土地理院HPにある過去問を参照してみてください。

参照ページ→測量士・測量士補試験の試験問題及び解答例

合格基準及び配点

1問あたり25点×28問=700点満点です。

合格ラインは450点なので18問正解(約6~7割)すれば合格です。

問い合わせ先

測量士補試験に関して気になることがあれば以下にお問い合わせください。

〒305-0811
茨城県つくば市北郷1番
国土地理院 総務部 総務課 試験登録係
電話番号:029-864-8214もしくは029-864-8248

※電話番号をクリックすれば電話をかけられます。
※問い合わせの受付時間は平日8:30~12:00及び13:00~17:15です。

測量士補試験の勉強方法は? 

測量士補試験の勉強方法には主に2つの方法があります。

  • 参考書などを使用して独学で学ぶ
  • 専門の講師による授業を受講して学ぶ

それぞれの勉強方法にメリットとデメリットがありますのでどちらの方が良いかは人によって違います。

例えば「自分で勉強の計画を立てることができ、時間を確保できる人」であれば費用が少なくて済む独学の方が良いかもしれません。

もしくは「計画通りに進めていくのが苦手であったり、1回の受験で確実に合格を目指したい人」であれば費用が高くなっても合格率が上がる専門の講師の授業を受けても良いかもしれません。

それぞれの勉強方法についてより詳しく知って比較したい方へ向けた記事も書いています。

そちらもぜひ参考にしてみてください!

まとめ

本記事は令和4年度の測量士補試験についてまとめました。

国土地理院に掲載された情報に補足をつけた記事となっていますが、本記事を参考にしていただければよりスムーズに測量士補試験の申し込みができると思います。

また、勉強方法についてお悩みの方へ向けた記事も書いておりますのでそちらも参考にしてください!

令和4年度受験の方の測量士補試験合格を祈っています!

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