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大学・高専・短大・養成施設卒業後に測量士補の資格を申請で取得する方法

本記事は、

  • 大学
  • 短大
  • 高専
  • 測量に関する専門の養成施設

のいずれかで測量に関することを学び卒業したあと、測量士補の資格を申請で取得しようとするかたに向けた記事です。

  • ゼネコン
  • 都市計画
  • 鉄道
  • 測量
  • 公務員

など土木関連の会社に就職する方は測量士補の資格が必要になる可能性もあります。

測量士補の資格は、申請してからすぐにもらえるものではありません。

時期によっては申請してから資格をもらえるまで1ヵ月ほどかかる場合もあります。

仕事の作業内容で必要なのに、資格がなくてたずさわれない…そんなことがないように申請は卒業後すぐにおこないましょう。

申請前に測量士補の資格取得について全体的に詳しく知りたい方は、まずはコチラの記事を参考にしてください。→測量士・測量士補になるには?資格取得・申請の条件を解説!

測量士補を申請で取得するまでの手順

測量士補を申請で取得するには、次の手順で進めていくと良いです。

  1. 測量士補取得の申請条件を満たしているか確認する
  2. 国土地理院のホームページから測量士補の資格取得の申請書をダウンロードする
  3. 申請書を記載する
  4. 添付書類を準備する
  5. 申請書を郵送する

いざ、申請するとなったときにバタバタしないように効率よく進めていきましょう。

手順1 測量士補取得の申請条件を満たしているか確認する

測量士補を申請で取得できる条件は、測量法で次のように定められています。

測量士補の申請条件

第五十一条 次の各号のいずれかに該当する者は、測量士補となる資格を有する。

 大学において、測量に関する科目を修め、当該大学を卒業した者
 短期大学等において、測量に関する科目を修め、当該短期大学等を卒業した者
 前条第三号の登録を受けた測量に関する専門の養成施設において一年以上測量士補となるのに必要な専門の知識及び技能を修得した者

測量法より引用)

つまり、測量に関する科目を履修できる

  • 大学
  • 短期大学および高等専門学校

を卒業していること。もしくは

  • 測量士補となるのに必要な専門の知識及び技能を修得した測量に関する専門の養成施設

を修了していることが条件の1つとなっています。

また、大学・短期大学・高等専門学校を卒業した人は測量に関する科目を履修し、単位を取得できている必要があります。

通っている学校によりますが、測量に関する科目とは

  • 測量学
  • 測量実習

などがあてはまります。学校によって定められている対象は違いますので、申請書を作成する前に必ず学校側に確認するようにしてください。

上記の測量に関する科目を1つでも履修せずに卒業している場合は、その時点で申請で取得できる条件から外れます。

その場合は年に一度実施される測量士補試験を受験のうえ合格し、そのあと申請書を提出する必要があります。

測量士補を申請で取得する際には、

  • 申請で取得できる学校・施設であるか
  • 申請対象となる履修科目がどれか

は必ず学校側に確認しておきましょう。

手順2 国土地理院のホームページから測量士補の資格取得の申請書をダウンロードする

あなたが申請で測量士補を取得できる資格を有しているか確認したら、国土地理院のホームページから申請書をダウンロードします。

国土地理院のホームページに飛ぶと、「2.様式」の欄に「測量士補登録申請書」があるので、クリックしてダウンロードしましょう。

国土地理院で申請書をダウンロードするページ
申請書ダウンロード先(国土地理院HPの画面キャプチャを加工)

ダウンロードしたファイルを開くと、こんな様式になっています。

測量士補申請書の様式
測量士補申請書の様式

手順3 申請書を記載する

国土地理院のホームページから申請書のダウンロードがすんだら、「1.記載例及び記載要領」の測量士補登録申請について測量士補登録申請書 記載要領及び記載例を参考にして記入していきましょう。

申請書の記入方法は次の2つ。

  • 印刷してから手書き
  • ダウンロードした申請書ファイルにPCで直接打ち込んでから印刷

どちらの方法でも大丈夫ですが、PCで直接打ち込む方が書きやすいです。

手書きだと失敗したときの修正などが面倒ですし、同じ場所で記入ミスをすると内容が見にくくなってしまいます。

測量士補登録申請書 記載要領及び記載例を参考にPCで全部記載していくと下記画像のようになります。

測量士補申請書の記載例
測量士補申請書の記載例

申請書に記載する年は元号(令和・平成など)で書くようにして西暦(2000年など)では書かないように注意してください。

Wordファイル上で二重取り消し線で文字を消す方法

Wordファイルで測量士の文字を消すための二重取り消し線ですが、

  1. 測量士の文字をドラッグして選択
  2. ホームタブをクリック
  3. フォントの右下にある矢印をクリック
  4. 出てきたフォントウィンドウ内の文字飾り覧内の「二重取り消し線」にチェックを入れる
  5. OKをクリック

で引くことができます。

二重取り消し線の出し方
二重取り消し線の出し方

Wordファイル上で文字に〇をつける方法

Wordファイル上で文字に〇を付ける方法は以下の2つで、文字数によって変わります。

  • Wordのフォントツールを使用する(1文字の場合)
  • 挿入タブで図形を挿入する(1文字以上の場合)

Wordのフォントツールを使用する(1文字の場合)

文字が1文字の場合は、Wordのフォントツールを使用するのが楽です。

申請書内であれば、性別の選択欄が該当します。

申請書でフォントツールを使って〇をつける個所
申請書でフォントツールを使って〇をつける個所

Wordのフォントツールを使用して〇を付ける手順は次の通りです。

  1. 性別欄の男or女の文字をドラッグして選択
  2. ホームタブをクリック
  3. フォントツール内の囲い文字ボタンをクリック
  4. 囲い文字ウィンドウ内の「文字のサイズに合わせる」をクリック
  5. OKをクリック
文字に〇をつける方法
フォントツールで文字に〇をつける方法

挿入タブで図形を挿入する(1文字以上の場合)

〇をつける文字が1文字以上の場合は、Wordの図形の作成ツールを使用します。

申請書内での該当箇所は、「大学、短期大学(専門職大学の前期課程を含む)、高等専門学校又は専門の養成施設」の欄です。

申請書で図形の作成ツールを使って〇をつける個所

Wordの図形の作成ツールを使用して、〇をつける方法は次の通りです。

  1. 挿入タブをクリック
  2. 図形ボタンをクリック
  3. 楕円をクリック
  4. 〇をつけたい場所付近をクリック
  5. 図形の塗りつぶしを「塗りつぶしなし」、図形の枠線を「黒色」にする
  6. 楕円上で右クリックして「文字列の折り返し」→「前面」の順にクリックする
  7. 〇の大きさを文字に合わせ、位置を揃える

手書きでも問題はない

PCで申請書を記載する手順を読んで面倒に感じた方は、もちろん手書きで書いてもらっても問題ありません。

ただし修正が出てしまった場合は

  • 修正液
  • 修正テープ

の使用はできないので注意しましょう。

記載ミスが発生した個所は必ず二重線で消すようにします。この際に訂正印は必要ありません。

収入印紙を貼る

申請書の記載が終了したら、最後に収入印紙を貼ります。

収入印紙は測量士補を登録するための登録料を払った証明のようなものです。見た目は切手に似ています。

収入印紙イメージ

測量士費の登録では、収入印紙15,000円分のものが必要になり、購入は次の場所でおこなえます。

  • 郵便局の窓口
  • 法務局
  • 金券ショップ

金券ショップの場合は少し割安で購入できる可能性があるので、近くにある場合は行ってみるのもありでしょう。

また、購入は基本的に現金のみのところが多いので、購入前に現金を用意しておく方が無難です。

無事に収入印紙を購入したら、おそらく10,000分×1、5,000円分×1の合計2枚が手元にあると思いますので、それをのりでペタッと申請用紙の右上に貼ります。

収入印紙を貼る場所

これで、申請書は完成です。

手順4 添付書類を準備する

申請書と一緒に郵送する添付書類も忘れずに準備していきます。

添付する書類は

  • 大学
  • 短大
  • 高専
  • 測量に関する専門の養成施設

のどれを卒業(修了)したかによって変わってきます。

測量士補登録申請についての1ページ目「登録申請に必要な書類」に記載がありますので、確認して何が必要かを把握しておきましょう。

いずれの書類も。卒業(修了)した学校に直接伺って窓口でもらうか、遠い場合は郵送で対応してくれる箇所がほとんどです。

手順5 申請書を郵送する

申請書を書き終わり添付書類の準備が整ったら、あとは国土地理院に郵送するだけです。

国土地理院のホームページの測量士及び測量士補登録に関する案内のページの「5.届出書類及び証明願の送付先」に書類の郵送先が載っています。載っている住所は次の通りです。

申請書類の郵送先

〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番

国土地理院 総務課 試験登録係

封筒のサイズに既定はありませんので、手元にあるもので大丈夫です。

新規で購入する場合は、A4サイズの紙を折らなくても入る「角2サイズの封筒」を利用すると良いです。


ネットで購入すると大量に発注する必要がでてしまいますので、最寄りの

  • コンビニ
  • 文房具店
  • 百円ショップ

などで購入しましょう。

封筒を用意したら

  • 登録申請書
  • 添付書類

を忘れずに入れて、宛名を書きます。

封筒のイメージ

そして郵便局の窓口へ。

通常の郵便物として出しても良いのですが、苦労して用意した申請書なので「簡易書留」で出すのがより良いです。

郵便局で角2サイズの封筒を発送する費用は普通の郵便物で120円、簡易書留で440円が基本ですが、郵便物の重さによってはもう少しかかる可能性があります。

窓口から出す場合は、切手の準備は必要ありません。

封筒を差し出して、「簡易書留でお願いします。」と言ってお金を払えば大丈夫です。

発送が完了したら、あとは国土地理院から登録証が届くのを待つだけ。

もしも書類に不備があった場合は、国土地理院から連絡が来ます。優しく対応していただけるので安心です。

郵便ポストから測量士補の申請書を出す場合

窓口の営業時間に申請書を出すのが難しい場合は、郵便ポストに投函して出すしかありません。

郵便局の窓口からではなく、郵便ポストに投函して申請書を出す場合は切手の購入が必要です。

  • 角2サイズの封筒で120円
  • 長3サイズの封筒で84円

がそれぞれ基本的に必要になりますので、コンビニなどで購入しましょう。

ちなみに長3サイズはA4サイズの用紙を3つ折りで入れることができるサイズ。

切手を貼ったら、ポストに投函して国土地理院からの登録証を届くのを待つだけです。

さいごに

登録証が手元に届いたら、必ず大切に保管しておきましょう。

会社によっては資格手当の証拠として提示を求められることもあります。

また、業務の提出書類によっては登録番号を書く可能性もありますので、登録番号もスマホで写真を撮るなりして控えておくと便利です。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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