本記事は測量士補試験の参考書の1つ『いちばんわかりやすい!測量士補 テキスト&問題集+予想模試』を実際に読んでみて感じた「良いところ」と「気になるところ」をまとめたものです。
また、私の意見以外も参考にしたい方のために、Amazonの口コミからピックアップしてまとめたものも記載しています。
本記事を読むことで、『いちばんわかりやすい!測量士補 テキスト&問題集+予想模試』を購入しようか迷っているあなた、もしくはどんな本か知りたいあなたへの行動のきっかけになれば幸いです。
それでは、本書の特徴を良いところと気になるところにわけて、1つ1つまとめていきますので参考にしてください。
目次
いちばんわかりやすい!測量士補 テキスト&問題集の良いところ
計算に関する解説が非常に丁寧で、計算に不安がある人でも理解しやすい
題名に「いちばんわかりやすい!」と入っている通り、「いちばんわかりやすい!測量士補 テキスト&問題集」は測量未経験でもわかりやすいように非常に丁寧な説明が載っています。
特に数学に関しては基礎の部分が詳しく解説されていて、
- 平方根
- 内角の和
- 三角関数
その他色々とありますが、通常の数学の参考書と同じくらいの内容が載っています。どのように考えたらよいかがイメージしやすいため、とにかく数学に苦手意識がある方にはおススメの一冊です。
赤シートがついているので、本書を使って暗記ができる
「いちばんわかりやすい!測量士補 テキスト&問題集」では、重要事項に赤文字を使用しています。付録で赤シートもついていますので、テキストを読みながら暗記を行うことが可能です。
普段の勉強で赤シートを使用して暗記を利用することに慣れている人には、本書がおススメです。
覚えるための工夫が随所にみられる
「いちばんわかりやすい!測量士補 テキスト&問題集」は、勉強する人が内容を覚えられるように工夫がほどこされた構成が随所にみられます。
- 章の初めに「合格のポイント」
- 説明の最中に「覚える用語の詳しい解説」
- 試験前にチェックする項目の「ここが大事」
- 重要事項を覚えるための「ゴロ合わせ」
など様々なものがありますが、特に「ここが大事」と「ゴロ合わせ」は特徴的です。
試験前にどこを見直したら良いかわからない人は器械的に「ここが大事」をみれば良いですし、なかなか言葉を覚えるのは苦手な人は「ゴロ合わせ」に挑戦してみるのもありです。
ただ、ゴロ合わせで覚える内容はそこまで多くないことと、内容に少し無理やり感があるのであまり期待はしないでおきましょう。
予想模試がついているので、オリジナルの問題で試験の練習ができる
「いちばんわかりやすい!測量士補 テキスト&問題集」は末尾にオリジナルの予想模試がついています。予想模試問題は、テキスト部分から切り離すことが可能です。
問題数・構成・難易度ともに本番の測量士補試験と同様に設定されていますので、練習にはもってこいの内容です。予想模試問題の解説ももちろんのっていますので、間違えたところの復習もバッチリできます!
ただ、本書が発売されたのが2021年4月ですので、あくまでその時点までの測量士補試験の傾向が考慮された構成であることを理解しておきましょう。
いちばんわかりやすい!測量士補 テキスト&問題集の気になるところ
要点を覚えるためのゴロ合わせに無理やり感がある
「いちばんわかりやすい!測量士補 テキスト&問題集」の良いところの1つに覚えるための工夫が随所にみられることをあげましたが、そのうちの1つであるゴロ合わせが無理やりな感じがします。
とはいえ載っているゴロ合わせの数は9個と少なく、ゴロ合わせの部分がなくても説明自体が非常にわかりやすいので、そこまで気にする必要もなさそうです。
誤植があり、別サイトを参照して文章の誤りを探さなければならない
どんな参考書でも誤植はつきものですが、「いちばんわかりやすい!測量士補 テキスト&問題集」も例外ではありません。いくつかの誤植が見つかっているため、外部サイトを参照する必要があります。
間違った知識を勉強しないように、もしも本書を活用する場合には事前に外部サイトを確認して、どこが間違っているかを把握してから使用するようにしましょう。誤植の参照サイトはコチラです。→いちばんわかりやすい!測量士補 テキスト&問題集 正誤表
イラストと実際の内容で一致しないイメージがある
「いちばんわかりやすい!測量士補 テキスト&問題集」のイラストの中には、実際に測量作業をしている人から見るとイメージが一致しないものがあります(MMS(車載にレーザー測量機を搭載したもの)のイラストなど)。
測量士補合格までの勉強に関しては特に問題ありませんが、実務を行う際には勉強した内容とギャップが生まれてしまうかもしれないので、注意が必要です。
タイトルに問題集とあるが他の参考書と問題数がそこまで変わらない
本書のタイトルは「いちばんわかりやすい!測量士補 テキスト&問題集」とありますが、他の参考書に比べて問題数が特別に多いかと言われれば、そういうわけではありません。
大体の参考書の章末には練習問題がついていますし、あまり問題集としては期待しない方がよさそうです。とはいえ、予想模試問題は付録としてついていますので、実践練習には有効です。
過去問に関しては国土地理院のHPにありますし、解説はWEB上で本ブログでもおこなっていますので、実践練習はある程度無料でも勉強できると思います。過去問の解説をまとめた記事はコチラにありますので、ぜひ参考にしてみてください。→測量士補試験の各問題解説のリンク集
いちばんわかりやすい!測量士補 テキスト&問題集の良いところ・気になるところまとめ
良いところ
- 計算に関する解説が非常に丁寧で、計算に不安がある人でも理解しやすい
- 赤シートがついているので、本書を使って暗記ができる
- 覚えるための工夫が随所にみられる
- 予想模試がついているので、オリジナルの問題で試験の練習ができる
気になるところ
- 要点を覚えるためのゴロ合わせに無理やり感がある
- 誤植があり、別サイトを参照して文章の誤りを探さなければならない
- イラストと実際の内容で一致しないイメージがある
- タイトルに問題集とあるが他の参考書と問題数がそこまで変わらない
いちばんわかりやすい!測量士補 テキスト&問題集の口コミは?
最後に、実際に「いちばんわかりやすい!測量士補 テキスト&問題集」を利用されている方のAmazonレビューについてもいくつか抜粋して掲載します(一部省略あり)。より詳しいレビューが知りたい方は、実際にAmazonの口コミを確認してください。
良い口コミ
- この分野(測量)全くのど素人です。そういう人はかえって理解しやすいと思います。
- 優れている点として中学生程度の算数・数学の学力と読解力・語彙力があれば合格までたどり着けるようにできていると思います。大人になって長らく「勉強」というものから離れていた人にもおすすめです。他の参考書を使っていて煩雑で使いづらいと感じるようでしたら、この本にシフトすることをお勧めします。
- この本は、要点が非常に分かりやすく整理されているし、計算問題の説明もあまり端折らず解説されているので、この本を繰り返し読めば
測量士補の試験は大丈夫だと思います。
気になる口コミ
- 数学が得意な人や測量の現場で主任位の経験がある人には、解説が丁寧&遠回りすぎてイライラするかもしれません。
気になる口コミは少しありましたが、丁寧に書いた部分のデメリットが書かれているだけで、裏を返せば初学者には優しいということになります。実際、良い口コミには理解しやすいという内容が大半で、活用した皆さんは丁寧な部分に好感を持っているようです。ただ、口コミを書いてくれた方の数自体が少なめなので、注意しましょう。
購入を前向きに検討された方は、ぜひ楽天やAmazonで購入してください。
その他の参考書についても詳しく知りたい方は、別の記事でそれぞれレビューしている記事がありますので確認してください。自分に合った参考書を、きっと見つけられるはずです。→【2023年最新版】測量士が選ぶ測量士補の参考書おすすめ5選【あなたに合うテキストが見つかる】