この記事はこんな方におすすめ
- 測量士補試験を初めて受ける方
- 測量士補試験を受けようと思っているけど出題内容を見てもよくわからなかった方
- 「水準測量」がどんな内容か知りたい
測量士補試験の受験科目には以下の8つがあります。
- 測量に関する法規
- 多角測量
- 汎地球測位システム測量
- 水準測量
- 地形測量
- 写真測量
- 地図編集
- 応用測量
今回はその中の「水準測量」について、どんな内容か解説していきます。
測量士補試験を初めて受けるあなたにはイメージしづらい内容と思われるかもしれませんが、この記事を最後まで読めばそんな不安も吹き飛びますのでぜひお付き合いください!
目次
測量士補試験の受験分野「水準測量」はどんな内容か
「水準測量」とは、地点Aと地点Bの高さの差を求める測量のことです。
レベルという小さい望遠鏡のような器械と標尺という大きい物差しのような道具を使用して作業を進めていきます。
測量する地点の高低差がわかるので、どこか基準となる標高がわかる点があればそれぞれの測量した点の標高もわかるということになります。
そんな水準測量ですが、作業内容に一定のルールが定められていたり標高差を求めるために計算が必要になるため、その内容に伴った問題が出されます。
それらも含め、「水準測量」の出題内容には以下のような特徴があります。
出題の特徴
- 測量に関するルールや誤差、標高差を求める内容が出題
- 文章題、計算問題、両方の出題あり
- 出題範囲は広め
- 出題数は4問(全体の約1割、100点分)
測量士補試験の受験分野「水準測量」の実際の出題内容
水準測量の分野では、水準測量に関する
- 決まり事や特徴
- 誤差に関して
- 高低差を求める計算問題
といった問題が出ることが多いですが、過去に出題されたものでは以下の問題番号が該当します。
出題数は毎年ほとんど変わらず過去3年間は毎回4問(100点分)出題されています。
実際の出題内容は次の通りです。
次のa〜dの文は、水準測量における誤差への対策について述べたものである。 ア 〜エ に入る語句の組合せとして最も適当なものはどれか。次の中から選べ。
次の文は、公共測量における水準測量について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
図 13 に示すように、既知点 A、B 及び C から新点 P の標高を求めるために水準測量を実施し,表13-1 の観測結果を得た。新点 P の標高の最確値は幾らか。最も近いものを次の中から選べ。
問題文を読んでみても、
- 誤差
- ルール
- 標高の最確値の計算
などが出題されていることがわかりますね。
測量士補試験の受験分野「水準測量」の勉強方法
水準測量は多角測量や汎地球測位システム測量に比べて、少しイメージしづらい部分が多い測量です。
また、出題パターンも比較的に少し多く他の分野に比べて時間をかける必要があると言えるでしょう。
過去問をひたすら反復するだけではなく、参考書やyoutubeで作業イメージを付けることが理解の手助けになります。
測量士補試験の受験分野「水準測量」のまとめ
本記事では、測量士補試験の受験分野の1つである「水準測量」について解説しました。
「水準測量」には以下のような特徴があります。
出題の特徴
- 地点Aと地点Bの2地点間の高さの差を求める測量
- 出題数は例年4問
- 出題のパターンは多め
- 出題内容は誤差やルールの選択、高さの差を求める計算など
- 難易度は他の分野に比べて高め
「多角測量」や「汎地球測位システム測量」に比べて出題範囲やパターンが多く、少し難易度は高めです。
ただ、仕事として測量を行っていくうえでは欠かせない知識の1つとなりますので、勉強する価値は十分にあります。
この機会をチャンスと捉え、本分野もものにしちゃいましょう!
その他の分野の説明や測量士補試験に関することは以下の記事でもまとめています。
ぜひ参考にしてみてください!