測量士補試験攻略

【令和4年】測量士補試験分野「写真測量」の内容は?

あさひ
この記事を書いているのは現役の測量士です。本記事では測量士補試験の受験分野の1つである「写真測量」について紹介・解説します。

この記事はこんな方におすすめ

  • 測量士補試験を初めて受ける方
  • 測量士補試験を受けようと思っているけど出題内容を見てもよくわからなかった方
  • 「写真測量」がどんな内容か知りたい

測量士補試験の受験科目には以下の8つがあります。

  • 測量に関する法規
  • 多角測量
  • 汎地球測位システム測量
  • 水準測量
  • 地形測量
  • 写真測量
  • 地図編集
  • 応用測量

今回はその中の「写真測量」について、どんな内容か解説していきます。

この記事を最後まで読めば、写真測量に関してある程度のイメージはついています。

ぜひ最後までお付き合いください!

測量士補試験の受験分野「写真測量」はどんな内容か

「写真測量」は名前の通り写真を使用した測量です。

ただ、ここでいう写真測量とは航空機で撮影する「空中写真測量」のことと、地上から撮影する「地上写真測量」の両方のことです。

google mapのレイヤを変えたときに出てくる上から地球を撮影した写真が空中写真測量で使用する写真のイメージに近いですね。

空中写真測量には、上空から写真を撮影することで測量成果を得るため、

  • 一度の測量で広範囲をカバーできる

という特徴がある一方で地上写真測量には

  • 空中写真測量よりも高精度に測量できる

という特徴があります。

また、測量士補試験では

  • 写真の重複度(ラップ率)
  • 画素
  • 素子寸法
  • 空中写真測量、UAV、車載写真レーザー測量、航空レーザー測量

といったキーワードとともに計算問題や特徴に関する内容がよく出題されます。

航空機といえば飛行機を思い浮かべますが、UAVによる空中写真測量についても出題実績がありますね。

加えて、航空レーザー測量についてもたまに出題されることがあります。

同じ航空機を使用する測量手法であるため、関連付けて覚えることが必要です。

そんな「写真測量」ですが、測量士補試験では以下のような特徴があります。

出題の特徴

  • 空中写真測量に関する出題
  • 計算問題、正誤問題ともにあり
  • 出題傾向はほぼ決まっている
  • UAV、航空レーザー測量、車載写真レーザー測量についても出題があり
  • 出題数は3~4問(全体の約1割、75~100点分)

測量士補試験の受験分野「写真測量」の実際の出題内容

写真測量に関する分野では、過去にどのような問題が出題されているのでしょうか?

過去3年分(令和1~3年)の過去問を例にあげると、それぞれ次の出題番号が該当します。

出題数は毎年ほとんど変わらず過去3年間は3~4問(75~100点分)出題されています。

近年で発展してきた技術であるUAVや航空レーザー測量、車載写真レーザー測量を含めた測量も出題されるので、関連付けて勉強していきましょう!

画素寸法や写真の重複度を求める計算問題などもありますが、過去問を数年分解いて問題や計算に慣れればそこまで難しい問題ではありません。

さて、そんな写真測量の過去問ですが実際はどんな問題が出されているのでしょうか。

実際に見てみますと、次のような問題があります。

次の文は、空中写真測量の特徴について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。(令和3年測量士補試験問題集No.17より)

次の文は,無人航空機(以下「UAV」という。)で撮影した空中写真を用いた公共測量について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。(令和2年測量士補試験問題集No.18より)

次の a ~ d の文は,公共測量における航空レーザ測量について述べたものである。ア ~ エ に入る語句の組合せとして最も適当なものはどれか。次の中から選べ。(令和2年測量士補試験問題集No.20より)

空中写真測量において,同一コース内での隣接写真との重複度(オーバーラップ)を 80 %として平たんな土地を撮影したとき,一枚おき(例えばコースの 2 枚目と 4 枚目)の写真の重複度は何%となるか。最も近いものを次の中から選べ。(平成31年測量士補試験問題集No.19より)

前述している通り「重複度(ラップ率)」といったワードや「UAV」「航空レーザ測量」といった測量手法が出題されています。

近年発展してきた技術も出題されているため、最新技術の動向にも気を付けなければなりません。

測量士補試験の受験分野「写真測量」の勉強方法

他の分野と一緒で、基本的には過去問を反復して解くことで傾向や特徴を掴んでいくことが必要です。

ただ、何度も書いている通りUAVや車載写真レーザー測量など、近年で発展してきた技術についても学ぶ必要があります。

昔だけの知識では対応できない部分は大きいため、参考書やyoutubeを参考にするときはなるべく最新のものを参考にしましょう。

測量士補試験の受験分野「写真測量」のまとめ

本記事では、測量士補試験の受験分野の1つである「写真測量」について解説しました。

「写真測量」には以下のような特徴があります。

出題の特徴

  • 空中写真測量に関する出題
  • 計算問題、正誤問題ともにあり
  • 出題傾向はほぼ決まっている
  • UAV、航空レーザー測量、車載写真レーザー測量についても出題があり
  • 出題数は3~4問(全体の約1割、75~100点分)

過去問を一通り解くだけでもそれなりの対応は可能ですが、新しい技術に対するアンテナを張ればさらに得点を期待できます。

新しい情報を掲載・発信している参考書などを見つけて、技術の発展に置いて行かれないようにしましょう!

その他の分野の解説や測量士補試験に関する情報については別の記事でまとめています。その記事のリンクも以下に掲載いたしますので、ぜひご活用ください!

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