測量士補試験攻略

【令和4年】測量士補試験分野「地形測量」の内容は?

あさひ
この記事を書いているのは現役の測量士です。本記事では測量士補試験の受験分野の1つである「地形測量」について紹介・解説します。

この記事はこんな方におすすめ

  • 測量士補試験を初めて受ける方
  • 測量士補試験を受けようと思っているけど出題内容を見てもよくわからなかった方
  • 「地形測量」がどんな内容か知りたい

測量士補試験の受験科目には以下の8つがあります。

  • 測量に関する法規
  • 多角測量
  • 汎地球測位システム測量
  • 水準測量
  • 地形測量
  • 写真測量
  • 地図編集
  • 応用測量

今回はその中の「地形測量」について、どんな内容か解説していきます。

この記事を最後まで読めば、地形測量に関してある程度のイメージはついています。

ぜひ最後までお付き合いください!

測量士補試験の受験分野「地形測量」はどんな内容か

「地形測量」は名前の通り

  • 土地の起伏(等高線)
  • 建物や道路の形状
  • その他の地物

といった地形を表現するためにおこなう測量です。

この地形を表現した図面を「平面図」や「地形図」と言ったり、3次元的に表現したモデルを数値地形モデル(DTM)と言ったりします。

例えば国土地理院が提供している地理院地図なんかは、典型的な地形図と言えます。

地理院地図がどんなものか確認したい方はコチラからどうぞ→地理院地図

また、地形測量を行うための手段として

  • トータルステーション(TS)
  • 平板測量
  • 地上レーザースキャナ

などがあり、測量士補試験ではこういった測量手段を絡めて

  • 等高線およびその作成に関すること
  • 測量誤差
  • ある地点までの距離
  • 数値地形モデルに関して

などが出題されます。

また、近年トータルステーション以外にもUAVやレーザースキャナ等様々な手法が増えているのもポイントです。

そんな「地形測量」ですが、測量士補試験では以下のような特徴があります。

出題の特徴

  • 様々な測量手法を絡めた出題内容
  • 文章題、計算問題、両方の出題あり
  • 出題範囲は広め
  • 出題数は4問(全体の約1割、100点分)

測量士補試験の受験分野「地形測量」の実際の出題内容

前章でも書きましたが、地形測量では様々な測量手法を絡めて出題されます。

実際に過去問を見てみましょう。

図14は,ある道路の縦断面を模式的に示したものである。この道路において,トータルステーションを用いた縮尺 1/500の地形図作成を行うため,標高125 mの点Aにトータルステーションを設置し点Bの観測を行ったところ,高低角-30°,斜距離86 mの結果を得た。また,同じ道路上にある点Cの標高は42 mであった。点Bと点Cを結ぶ道路は,傾斜が一定でまっすぐな道路である。
このとき,点B,C間の水平距離を300 mとすると,点Bと点Cを結ぶ道路とこれを横断する標高60 mの等高線との交点Xは,この地形図上で点Cから何cmの地点か。最も近いものを次の中から選べ。
なお,関数の値が必要な場合は,巻末の関数表を使用すること。

数値地形モデルの標高値の点検を,現地の 5 地点で計測した標高値との比較により実施したい。各地点における数値地形モデルの標高値と現地で計測した標高値は表16のとおりである。標高値の精度を点検するための値σは幾らか。式16を用いて算出し,最も近いものを次の中から選べ。

次の文は,公共測量における地形測量のうち現地測量について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。

  • トータルステーションを使用した測量に関する計算問題
  • 点検計算
  • 現地測量に関する正誤問題

こういった問題が出題されていることが分かります。

測量士補試験の受験分野「地形測量」の勉強方法

地形測量の分野で必要なのは

  • 与えられた式に数値を当て込む
  • 計算方法を覚えて、利用する
  • 地形測量における決まり事を覚える

などといった力です。

こういった力を身に着けるには、単に同じ過去問を繰り返し行うよりも様々な出題パターンに触れていくことが大事になります。

過去3年分やって安心するよりも、もっと過去にさかのぼって過去問に触れていくことが重要です。

測量士補試験の受験分野「地形測量」のまとめ

本記事では、測量士補試験の受験分野の1つである「地形測量」について解説しました。

「地形測量」には以下のような特徴があります。

出題の特徴

  • 様々な測量手法を絡めた出題内容
  • 文章題、計算問題、両方の出題あり
  • 出題範囲は広め
  • 出題数は4問(全体の約1割、100点分)
  • 様々な問題パターンに触れる必要があり

問題パターンが多く、また近年UAVや地上設置型のレーザースキャナ、MMSなど手法が多様化していることも地形測量の特徴です。

もしかしたら新しい問題パターンが今後出てくる可能性もあります。

そのときに焦らないためにも、過去問の事例にまずは触れていき新しいパターン問題が出てもカバーできるようにしておきましょう。

その他の分野の説明や測量士補試験に関することは以下の記事でもまとめています。

ぜひ参考にしてみてください!

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