測量士補試験攻略

測量士・測量士補になるには?資格取得・申請の条件を解説!

この記事はこんな方におススメ!

  • 測量士・測量士補の資格取得を検討している方
  • 資格の取得方法が分からない方
  • 資格取得のHPのページを見たけどよくわからなかった方
あさひ
こんにちは!佐原 旭です!この記事では、測量士および測量士補の資格取得の方法について解説していきます!わたしは資格取得をするときに少しつまづいた部分もあったので、わかりやすく伝わることを心がけて解説していきます!

「測量士、測量士補の資格を取りたい!でもどうやってとったらいいんだろう…?」

資格を取得しようとしたときに、誰しもが考えることですよね?

測量士・測量士補の資格を取得するときは、ほとんどの人が国土地理院のHPを見ることになります。

基本的には上記のページを見ればわかるかもしれませんが、文章を読んでもわかりづらいのがホンネ…。

そこで本記事では、測量士・測量士補までのロードマップをわかりやすく作成します!

そしてそれぞれに対する解説を載せていくので、この記事を読めば短時間で、誰しもが迷うことなく資格取得までの流れを理解することができますよ!

ぜひ、最後まで読んでくださいね!

測量士・測量士補の資格を取るまでの流れとロードマップ

測量士・測量士補の資格を取得するためには、大きくわけて以下の2通りの方法があります。

  1. 資格に関する知識を勉強して、国土地理院の資格試験に合格する
  2. 測量について学べる学校、もしくは従事できる企業で働き、申請して取得する

ちなみに、実際にかいてある測量法の内容は次の通りです。

測量士に関して

測量法第50条第1号 大学であって文部科学大臣の認定を受けたものにおいて、測量に関する科目を修め、当該大学を卒業した者で、測量に関し一年以上の実務の経験を有するもの

測量法第50条第2号 短期大学又は高等専門学校であって文部科学大臣の認定を受けたものにおいて、測量に関する科目を修め、当該短期大学等を卒業した者で、測量に関し三年以上の実務の経験を有するもの

測量法第50条第3号 測量に関する専門の養成施設であって第51条の2から第51条の4までの規定により国土交通大臣の登録を受けたものにおいて一年以上測量士補となるために必要な専門の知識及び技能を修得した者で、測量に関し二年以上の実務の経験を有するもの

測量法第50条第4号 測量士補で、測量に関する専門の養成施設であって第51条の2から第51条の4までの規定により国土交通大臣の登録を受けたものにおいて高度の専門の知識及び技能を修得した者

測量法第50条第5号 国土地理院の長が行う測量士試験に合格した者

測量士補に関して

測量法第51条第1号 大学であって文部科学大臣の認定を受けたものにおいて、測量に関する科目を修め、当該大学を卒業した者

測量法第51条第2号 短期大学又は高等専門学校であって文部科学大臣の認定を受けたものにおいて、測量に関する科目を修め、当該短期大学等を卒業した者

測量法第51条第3号 測量法第50条第3号の登録を受けた測量に関する専門の養成施設において一年以上測量士補となるのに必要な専門の知識及び技能を修得した者

測量法第51条第4号 国土地理院の長が行う測量士補試験に合格した者

また、この文面は国土地理院の公式HPにも載っています。

…読んでみていかがですか??正直何が書いてあるかわかりづらいですよね…

そのため、少しでもイメージしやすいように可視化してみました。

少しはイメージしやすくなったでしょうか笑

それでは、測量士・測量士補それぞれの資格取得の流れについて、さらに詳しく解説していきましょう。

測量士の資格取得について

前の章でも書きましたが、測量士の資格取得の方法は以下の2つがあります。

  1. 大学・短大・高等専門学校などで、対象科目を履修・卒業後に測量作業に従事し申請する
  2. 測量士試験を受けて合格し、資格を得る

申請で測量士の資格を取得する場合

勘違いしている方が結構多いので、まず大前提として…

測量の資格申請時に、測量士補の資格を持っていなくても問題ありません!

申請で測量士の資格を取得するには、次の2つのポイントがあります。

・測量法で認められた学科で学んで学校を卒業していること

・測量に関する実務に従事し、一定の経験を積んでいること

1つ目のポイントは、測量法で認められた学科を専攻し、かつ定められた科目を履修して学校を卒業している必要があることです。

ここでいう測量法で認められた学科とは以下のようなものがあげられます。(測量法施行令第14条による)

ー土木工学科(土木科)、農業土木工学科(農業土木科)、林学科(林科)、採鉱学科(採鉱科)
ー天文学科、地球物理学科、物理学科、数学科、地理学科又は地質学科

こういった学科に入学し、測量学や測量学実習などの単位を修得することで、申請による資格取得の条件の1つを満たすことができます。

また、申請の際には上記条件を満たしていることを証明するために、次の書類が必要になります。

  1. 卒業証明書(大学、短大、高専を卒業した人)
  2. 修了証明書(測量に関する専門の養成施設を卒業した人)
  3. 成績証明書又は単位修得証明書

ただし、測量士補を既に持っていて、その際に上記書類を出していた場合は必要ありません

また、上記書類は学校に問い合わせれば基本的にもらうことが可能です。

ちなみに、どういった学校が申請による資格取得の条件を満たしているかってなかなか判断がつかない場合もあると思います。

そういうときは、スタディサプリのサイトを参考にすると良いです。

地域なども絡めて一覧で探すことができるのでとても便利ですよ!

スタディサプリのサイトはコチラ→スタディサプリのHP

2つ目のポイントが、申請で取得する場合は基本的に実務が必要になるということ。

勉強する学校の種類によってその必要年数はバラバラになりますが、重要なのは必要なのは実務の経験年数であるということです。

単純に測量の会社に入社して必要年数を過ごしていれば申請して取得できる!という甘いものではありません…。

実務の経験年数の指標は、測量の作業に従事した期間と日数ということになっています。

大学卒業で実務1年、専門の養成施設で実務2年、短大・高等専門学校で実務3年が必要となりますが、それぞれに必要な従事機関と従事日数は次の通りです。

  • 実務1年=従事期間1年以上かつ従事日数が225日以上
  • 実務2年=従事期間2年以上かつ従事日数が450日以上 
  • 実務3年=従事期間3年以上かつ従事日数が675日以上

たまに勘違いされる方がいらっしゃるのですが、ここで従事する業務の発注元は公的機関でなくても構いません

民間でも大丈夫なのでご安心ください。(実際わたしはほとんど民間の仕事で従事日数を数えて申請しましたが、特に問題ありませんでした。

ちなみに、従事日数1日=実働時間8時間として換算されています。

つまり、実働時間が4時間の日が2日続けば従事日数は1日として数えます。

この従事日数を証明するための書類として次の書類を用意します。

  • 測量に関する実務の経歴証明書

この書類は国土地理院のHPからダウンロードできます。→国土地理院HP(ページ下部、2.様式の項にあります。)

以上が申請に必要な項目・経歴です。改めてまとめると次の通り。

  • 測量法で認められた学科で学んで学校を卒業していること
  • 測量に関する実務に従事し、一定の経験を積んでいること

そして必要な書類は次の通りです。

  1. 卒業証明書(大学、短大、高専を卒業した人)
  2. 修了証明書(測量に関する専門の養成施設を卒業した人)
  3. 成績証明書又は単位修得証明書
  4. 測量に関する実務の経歴証明書

ただし、既に測量士補を取得していて1~3の書類を出していれば不要です。

これらの書類を「測量士登録申請書」と一緒に提出し申請が認められれば、晴れて測量士の資格を取得可能となります。

また、測量士登録申請書は国土地理院HPからダウンロード可能です。→国土地理院HP(ページ下部、2.様式の項にあります。)

書類の書き方については、別の記事で詳しく解説しています。→大学・高専・短大・養成施設卒業後に測量士補の資格を申請で取得する方法

ちなみに、書類の提出先はコチラです。

〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
国土交通省国土地理院
総務部総務課 試験登録係

必ず簡易書留で送ってくださいね!

測量士試験を受験して資格を取得する場合

測量士の資格は、年に一度行われている測量士資格試験を受験し、合格することでも取得できます。

通常、試験は毎年5月の日曜日におこなわれています。
(ただし、令和3年度はコロナの影響で9月に実施されています。)

ゴールデンウイーク中の日曜日に行われることが多いので、会社の同期が試験を受けるためにゴールデンウィークを返上して勉強していたのを思い出しますね笑

本記事では勉強の方法や便利なツールなどの紹介は割愛させていただきます。

気になる方は別の記事の完成をお待ちください。

また、願書の出し方については国土地理院のHPでも丁寧に説明されています。

コチラにリンクを貼っておくので、出し方が分からない方は参考にしてみてください→国土地理院のHP

さて、それでは願書も出して、勉強も頑張って測量士の試験に受かったとしましょう!

そこから先のお話は本記事で詳しく解説しますよ!

試験を受けて受かったら測量士として資格を名乗れる!…というわけではありません。

試験に受かった状態はあくまで測量士の資格要件を満たした状態になっているだけであって、測量士になったわけではないのです…。

合格後は、必ず国土地理院が保有する測量士名簿へ登録する手続きが必要となります!

この登録手続きをせずに測量士と名乗ると、のちのち問題になることもあります…

これはわたしの身近で合った話ですが、まさに登録手続きをせずに測量士と名乗った方が転職で入社してきて、任せようと思っていた仕事が任せられなかった…なんてこともありました。

必ず登録手続きはするようにしましょう!

さて、その登録手続きですがどのようにするのか…これについては測量士登録申請書を書いて国土地理院へ郵送するだけで済みます。

前述した学校で学び卒業した状態で申請する場合とは違い、資格試験の合格の場合は測量士登録申請書以外の書類は必要ありません。

また、測量士登録申請書は国土地理院HPからダウンロード可能です。→国土地理院HP(ページ下部、2.様式の項にあります。)

書類の書き方については、また別の記事でまとめる予定です。

ちなみに、書類の提出先はコチラ。

〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
国土交通省国土地理院
総務部総務課 試験登録係

必ず簡易書留で送ってくださいね!

測量士補の資格取得について

測量士補の資格取得の方法は、基本的には測量士と同じです。

具体的には、以下の2つがあります。

  1. 大学・短大・高等専門学校などで、対象科目を履修・卒業し申請する
  2. 測量士補試験を受けて合格し、資格を得る

申請で測量士補の資格を取得する場合

前の章で説明した測量士の申請と同じように、

測量法で認められた学科で学んで学校を卒業していること

が申請で測量士補の資格を取得する条件です。

つまり、測量法で認められた学科を専攻し、かつ定められた科目を履修して学校を卒業している必要があるということです。

ここでいう測量法で認められた学科とは以下のようなものがあげられます。(測量法施行令第14条による)

ー土木工学科(土木科)、農業土木工学科(農業土木科)、林学科(林科)、採鉱学科(採鉱科)
ー天文学科、地球物理学科、物理学科、数学科、地理学科又は地質学科

こういった学科に入学し、測量学や測量学実習などの単位を修得することで、申請による資格取得の条件を満たすことができます。

また、申請の際には上記条件を満たしていることを証明するために、次の書類が必要になります。

  1. 卒業証明書(大学、短大、高専を卒業した人)
  2. 修了証明書(測量に関する専門の養成施設を卒業した人)
  3. 成績証明書又は単位修得証明書

また、上記書類は学校に問い合わせれば基本的にもらうことが可能です。

ちなみに、どういった学校が申請による資格取得の条件を満たしているかってなかなか判断がつかない場合もあると思います。

そういうときは、スタディサプリのサイトを参考にすると良いです。

地域なども絡めて一覧で探すことができるのでとても便利ですよ!

スタディサプリのサイトはコチラ→スタディサプリのHP

これらの書類を「測量士補登録申請書」と一緒に提出し申請が認められれば、晴れて測量士の資格を取得可能となります。

また、測量士補登録申請書は国土地理院HPからダウンロード可能です。→国土地理院HP(ページ下部、2.様式の項にあります。)

リンク先には「測量士登録申請書」のwordファイルしかないように見えますが、中身は測量士と測量士補で併用できるようになっています。

書類の書き方については、また別の記事でまとめる予定です。

ちなみに、書類の提出先はコチラ。

〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
国土交通省国土地理院
総務部総務課 試験登録係

必ず簡易書留で送ってくださいね!

測量士補は卒業と同時に条件を満たすことが可能なので、申請で取得できる方は可能な限り早めに申請したほうが無難です。

測量士補試験を受験して資格を取得する場合

測量士補の資格は、年に一度行われている測量士補資格試験を受験し、合格することでも取得できます。

通常、試験は毎年5月の日曜日におこなわれています。
(ただし、令和3年度はコロナの影響で9月に実施されています。)

ゴールデンウイーク中の日曜日に行われることが多いので、会社の同期が試験を受けるためにゴールデンウィークを返上して勉強していたのを思い出しますね笑

本記事では勉強の方法や便利なツールなどの紹介は割愛させていただきます。

気になる方は別の記事の完成をお待ちください。

また、願書の出し方については国土地理院のHPでも丁寧に説明されています。

コチラにリンクを貼っておくので、出し方が分からない方は参考にしてみてください→国土地理院のHP

さて、それでは願書も出して、勉強も頑張って測量士補の試験に受かったとしましょう!

そこから先のお話は本記事で詳しく解説しますよ!

試験を受けて受かったら測量士補として資格を名乗れる!…というわけではありません。

試験に受かった状態はあくまで測量士補の資格要件を満たした状態になっているだけであって、測量士補になったわけではないのです…。

合格後は、必ず国土地理院が保有する測量士名簿へ登録する手続きが必要となります!

油断せずに、必ず手続きを忘れないようにしましょうね!

さて、その登録手続きですがどのようにするのか…これについては測量士補登録申請書を書いて国土地理院へ郵送するだけで済みます。

前述した学校で学び卒業した状態で申請する場合とは違い、資格試験の合格の場合は測量士補登録申請書以外の書類は必要ありません。

また、測量士登録申請書は国土地理院HPからダウンロード可能です。→国土地理院HP(ページ下部、2.様式の項にあります。)

リンク先には「測量士登録申請書」のwordファイルしかないように見えますが、中身は測量士と測量士補で併用できるようになっています。

書類の書き方については、また別の記事でまとめる予定です。

ちなみに、書類の提出先はコチラ。

〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
国土交通省国土地理院
総務部総務課 試験登録係

必ず簡易書留で送ってくださいね!

まとめ

本記事では、測量士および測量士補になるための条件についてまとめました。

あらためておさらいすると、それぞれの資格条件はこんな感じです。

まとめ

測量士になるには…

  1. 大学・短大・高等専門学校などで、対象科目を履修・卒業後に測量作業に従事し申請する
  2. 測量士試験を受けて合格し、資格を得る

測量士補になるには…

  1. 大学・短大・高等専門学校などで、対象科目を履修・卒業し申請する
  2. 測量士補試験を受けて合格し、資格を得る

測量士補の資格がなくても、測量士になることは可能です。

資格を登録するのにも高い費用が掛かるので、自分自身にとって必要な資格かどうか検討して取得していくのが良いかと思います。

それでは、最後まで読んでいただいてありがとうございました!

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