測量士補試験攻略

女性は測量士に向いていない?迷惑?男性測量士が本音を告白

この記事はこんな方におすすめ!

  • 女性だけど、測量業界でやっていけるか不安に感じている
  • 女性が測量士になることについて、男性の本音が聞きたい
  • 男性の女性測量士に対する本音が聞きたい
あさひ

こんにちは!佐原 旭です!今回は女性の測量士について、私が思っている本音を包み隠さず書いていきたいと思います!

「体力面が不安だから測量業界に入ろうか悩んでいる…」

ある日、そんな女性の考えを目にしました。

確かに、測量業界は圧倒的に男性の方が多く、まだまだ女性の技術者は多くありません。

だからといって男性の方が秀でているのかというと、決してそんなことはないです。

むしろ、わたしは女性が測量業界の仕事に従事することについては、全く問題がないと思っています。

その理由は次の通りです。

・男性と変わらず活躍している女性技術者が多い

・女性でも男性と変わらず活躍できる現場作業が多数ある

・給料に男女の差がない

むしろ、女性には女性なりの技術者としての魅力もありますし、その一方で女性にとって難しい作業や環境もあります。

それらの点について詳しく解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。

もちろん、本音は包み隠さずすべて書いていきます!

女性測量士の現状

わたしから見た女性測量士を語る前に、測量業界で働いている女性の現状について簡単にまとめていきます。

測量業界に従事している男女の割合は?

平成30年(2018年)に国土地理院が調査したところによると、全測量士・測量士補の人数からそれぞれの性別の人数を見た%は次の通りです。

男性測量士・測量士補=45,305人、女性測量士・測量士補=1,944人

男性=96%、女性=4%

これを見ると、圧倒的に男性の方が多く、測量業界が男性社会であることが分かりますね。

ただ、この人数はあくまで測量士・測量士補をメインにした人数です。

実際に資格は取っていなくても、測量業界に従事している方も多くいます。

そのため、この数値はあくまで参考数値程度に考えてください。

ちなみに、わたしの前職の場合はおそらく2割は女性だったと思います。

また、企業の規模によっても男女比は大分違います。

やはり大きな企業になればなるほど、女性の測量従事者は多い印象がありますね。

測量業界で働く人は女性施術者をどう感じている?

測量・地理空間情報 女性の技術力向上委員会(ソクジョの会)では、以下のアンケートを実施しています。

調査内容:測量・地理空間情報分野の女性技術者の実態調査及び意識調査

調査対象:測量・地理空間情報に関わる職場で働く方々 

対象人数:446人

このアンケートによると「女性が活躍していると感じている人」の割合は全体の61.9%!

過半数以上の方が女性技術者の活躍を前向きに捉えていることが分かりますね。

また、活躍していると感じる理由は次の通りです。

わたしの経験した測量の企業でも、おおむね同じような傾向がありました。

「男女共に同じ仕事を任されている」「評価基準や昇進が男女平等」といった点は、わたし自身も特に感じていることです。

実際、経験した測量の会社では男女問わずに主任技術者が抜擢されていましたし、実力のある人がちゃんと評価されていました。

むしろ、会社の女性の割合を考えたら、女性の方が活躍していたのかもしれません。

男性(筆者)から見た、女性が測量士に向いていないと思わない理由

わたしが経験した職場では「女性だからこの仕事は任せられない」「男性じゃないとダメ」といった意識はほとんどありません。

良くも悪くも同じ扱いをされていましたし、多少環境が悪い現場でも同じように任されていました。

ただ一方で、女性の測量士については以下のような点で向いていないという意見をたまに聴きます。

①女性は非力で体力面が男性より劣っており現場に向いていない

②男性のように、トイレをその辺で済ますことができない

①も②も、今の測量の現場ではほとんど気にしなくていいことだと断言します。

その理由について、次の章から説明していきますね。

女性は非力で体力面が男性より劣っており現場に向いていない?

男性に比べて非力で体力面が劣っているという点については、概ね仕方がないことだと思います。

ただ、だからといって現場に不向きだというのは絶対に違いますね。

測量というのは、たしかに荷物が多い現場もあります。

例えば、トータルステーションを用いた測量を行う場合には以下のような荷物を運びます。

  • トータルステーション(10~15kg)
  • 三脚(7kg)
  • ピンポールなど

大体メインで運ぶ荷物は三脚とトータルステーションです。

どちらもそれなりに重そうですね…。

でも、トータルステーションは背負えるようになっていますし、三脚は二泊三日の荷物を入れたキャリーケース程度の重さ。

そう考えるとメチャクチャ苦じゃないように感じませんか?

それに、一緒の現場を測量する同僚はチームメイトです。

昔は「下っ端が重い荷物」などの風習があったかもしれませんが、少しずつ若い世代が増えてきた今の測量現場では少ないです。(あくまで、社員数が多い規模の会社のお話ですが…。)

重い荷物は力がある人が持って、メモ書きや測量は細かい作業が得意な人がする。

そんな風にそれぞれの特性を生かし合いながら作業を進めていくのがチームメイトだと思います。

なかには「自分が非力で体力もないから迷惑をかけるかもしれない…」なんて考える方もいるかもしれませんが、そんな心配はいりません。

それに、現在の測量の手法は多様です。

飛行機を使用したり、車を使用したり、ドローンを使用したり…

なかには腕力や体力がほとんどいらない作業もあります。

その測量機器に適性があり上手く扱えるか…といった観点の方が重要なので、男女間での差ができることはありません

男性のように、トイレをその辺で済ますことができない?

これについては、前提が既におかしいですね笑

昔は許されていたかもしれませんが、今の時代はその辺でトイレを済ますことで簡単にクレームが発生します。

それに、最近の若い作業者の方はデリケートな方も多いので、外で済ますことに抵抗を感じる人も多いです。

また、長年培われてきた現場のノウハウから、作業前と休憩後に体調不良の人がいないか確認を行い、もし該当する人がいたら作業に従事させないことが基本。

男性の方が女性より外でトイレを済ましやすいこと自体は事実ですが、そもそもそんな状況に陥る現場自体が今はほとんどないと思ってください。

万が一そういった状況になる恐れがありそうな現場では、人員も配慮してくれます。

こういった配慮については、女性が負い目を感じる必要は全くないと思いますし、男性側の否定的な意見も聞いたことはありません。

まとめ

本記事では、女性測量士に対することについてまとめました。

女性は男性より腕力や体力で劣っている…

そう思われて測量業界を目指すのを辞めてしまったり、傷ついてしまうことはホントになくなって欲しいことです。

そのために今回の記事を書きました。

わたしが女性の測量士も男性と同じように活躍できると思っている理由は次の通りでした。

・男性と変わらず活躍している女性技術者が多い

・女性でも男性と変わらず活躍できる現場作業が多数ある

・給料に男女の差がない

また、女性が測量士に向いていないと思わない理由についてもまとめています。

これから先、測量の技術や成果はドンドン進化していって、より多様な考え方が求められる機会が増えていきます。

ぜひ、従事する女性の方が増えていき、測量業界が盛り上がっていけばいいと思います。

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